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ふたりはともだち
情報サイド - おすすめ書籍
2009年 10月 26日(月曜日) 13:54
Frog_and_Toad_01

「かえるくん」と「がまくん」のふたりのお話が五つ、どれもたわいないけれど心の温まるお話ばかりです。
友情物語なんて大袈裟なものではありませんが、ふたりは自然にお互いを思いやっています。
このふたりの距離感が好きです。
かえるくんもがまくんも、自然に暮らす生き物らしく、ちゃんと自立しています。
決して依存しあってなどいません。
だからこそ、相手を思いやる気持ちが大切なのです。
ですから、独りになりたいときはきちんと置手紙をしてから出かけていきます。
ふたりとも自分の居場所をしっかりと持っているのでしょう。
そして、それは自分が誰かに必要とされているという実感からくるものではないでしょうか。

五つのなかで「おてがみ」は、学校の教科書にも採用されるほど素晴らしいお話です。
私はがまくんの上着のボタンを一緒に探す「なくしたボタン」が、二人の性格がよく表れていて好きです。
「すいえい」の結末には思わず噴出してしまいます。
もちろん残りの「はるがきた」も「おはなし」も優しく心地よいお話です。

このふたりのお話はシリーズとして四冊出ています。
どれにも、温かいお話が五つづつ収められています。

Frog_and_Toad_02Frog_and_Toad_03Frog_and_Toad_04

私は『ふたりはいつも』に収められた「そりすべり」のお話を読む(絵を見る)たびに、”かえるなのに・・・”とつぶやきそうになります。
それくらいふたりとも楽しそうで、今すぐにでも仲間に入れてもらいたくなります。
季節感いっぱいの、ふたりのほのぼのとした友情のお話も素敵ですが、絵も素敵です。
おさえた淡い色調は、どちらかといえば淡々と語られるふたりの物語にとてもよく似合っています。
ふたりで春を調べに出かけたり、水泳をしたり、大きな木のかげに一緒の座ってアイスクリーム食べたり、ソリ滑りをしたりという、きっと誰にでもある子どもの頃の「ともだちとの思い出」が持つ色合いなのです。

ふたりは「きょうも」「いつも」「いっしょ」にいて、きっといつまでも「ともだち」なのです。

(小田切聖之介)

作・絵: アーノルド・ローベル
訳: 三木 卓
出版社: 文化出版局
税込価格: ¥998
(本体価格:¥950)
発行日: 1987年03月31日
ISBN: 9784579402472
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