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おばあさんのひこうき
情報サイド - おすすめ書籍
2009年 11月 12日(木曜日) 13:54
obaasan_hikouki

編み物上手なおばあさん。
娘夫婦と離れて一人暮らし。
あるとき綺麗な蝶々の羽の模様をみて、なんとか再現できないかと挑戦します。
しかし、その緻密な模様はなかなかむずかしく編んではほどいての繰り返し。
ようやく満足のいく網目ができて、ドンドン編んでいくとあら不思議!
編んだそばからふわふわと宙に浮いていきます。
一生懸命押さえつけながら編んでいるおばあさん、素敵なことを思いつきます。
これを飛行機の羽根にしたら飛べるのじゃないかしらん。
おばあさんは早速飛行機作りをはじめます・・・。

小学生の頃に何度も何度も読みました。
佐藤さとるさんのお話では一番好きです。
この宙に浮く毛糸の編み物、ひょっとしたら本当なんじゃないかと内心信じていました。
「そうか!蝶々が飛べるのは羽の模様に秘密があったんだ!」

おばあさんと飛行機という取り合わせのギャップが素敵です。
そしてそのギャップを埋めるのは毛糸の編み物。
そういえば、私の祖母もよく編み物をしていました。

飛行機を作っている場面の描写も好きです。
羽根の枠を竹で作る辺りは模型飛行機(少年を象徴するアイテム)のようですが、随所に女性らしい工夫がされていて、出来上がってみると、やっぱりどこからみてもおばあさんの飛行機なのです。

最後に、初フライトに満足したおばあさんはせっかく編んだ羽を少しずつほどいて地上に降ります。
ここを読んだ時の私の気持ちといったら・・・。
「なんてもったいない!?」。
少年の私とおばあさんでは物に対する執着心がまったく違うのだなぁとつくづく思ったものでした。
村上勉さんの優しい絵も素敵です。

(小田切聖之介)

作: 佐藤 さとる
絵: 村上 勉
出版社: 小峰書店  
税込価格: ¥1,575
(本体価格:¥1,500)
発行日: 1973年
ISBN: 9784338018043

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おばあさんのひこうき (創作幼年童話選 4)
 
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