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シリーズ経営①
情報サイド - 解説
2009年 9月 04日(金曜日) 13:53

社員(人)の強みを見つけよう~

社員(人)がなかな育たない、信頼できる社員(人)がいないと悩む経営者が多い。私は多くの企業で研修を行っているが、実際に「社員がダメだ」「いい社員がいない」と愚痴をこぼす経営者によく遭遇する。そのような経営者は、まず社員をよく観察・分析して欲しい。

まずは思い込みを無くし、社員(人)の「強み」を見つける。

 一つ目の観察・分析ポイントは「強み」です。私は「強み」のない人間はいないと考えています。人には得意・不得意があり、ある事はうまく出来なくても、別の事をやると何故か上手に出来たりする。

営業が得意な人もいれば、営業がうまく成果をあげられるような仕組みを作るのが得意な人もいる。それぞれが強みを活かして仕事に取り組む事で、組織全体として最も効率よく良い結果にたどり着く事ができます。

社員(人)の強みを知るためには、色々な仕事を任せてみる事です。その中で、何の苦も無くこなし、高いパフォーマンスを上げる仕事が出てくる。それが社員(人)にとっての「強み」です。

強みが見つかったら、その分野の仕事を重点的に任せていく。自分が能力を発揮できる仕事を任されると、社員の(人)のやる気は増し、さらに大きな成果を残すようになる。

多くの経営者は、社員(人)の事をよく知らないまま、社員の望まない、不得意な仕事を任せ、その結果だけを見て、「仕事ができない」と判断してしまう。それでは、社員にとっても経営者にとっても不幸なだけです。

この不幸な状況を回避するためには、「思考の枠」、つまり思い込み、固定観念、レッテルなど、自分が一度感じた事や考えた事に捉われない事が大切です。社員の能力や限界を自分の思い込みで決めつけてしまう事は、リーダーとして最もしてはならない事である。

「思考の枠」は多かれ少なかれ誰もが持っているもの。だからこそリーダーには、この「思考の枠」を広げる努力をして欲しいと思います。そのためには、自分の感じた事や考えた事が絶対では無いと強く意識する事が必要になります。そうすれば自然と社員(人)を見る目が変わり、強みを見つけられるようになるはずです。

社員(人)を分析し、タイプ別にモチベーションを上げる。

もう一つの観察・分析ポイントは、「行動特性」です。人は行動特性として、理論派、現実派、友好派、社交派の4つのタイプに分けられます。それぞれのタイプに応じてコミュニケーション方法を変える事で、社員(人)の仕事に対するやる気を高めたり、モチベーションを上げたりできるようになります。

行動特性は、社員(人)が「自己主張型」か「非自己主張型」か、そして「感情表現型」か「非感情表現型」かどうかで判断します。

タイプ別の行動傾向

非感情表現型理論派・現実派  感情表現型友好派・社交派  

非自己主張型理論派・友好派  自己主張型現実派・社交派

理論派の特性は「完璧に計画を立てたい」

分析力がある。計画的。事実・データ重視。正確性がある。合理性を追求。

行動は慎重。几帳面。完璧主義者。批判的。変化に弱い。

現実派の特性は「解決策を早く明確にしたい」

行動派。決断力がある。起業家タイプ、結果主義。人間関係より仕事優先。

自信家、鈍感、自説にこだわる。他人から指示されるのが大嫌い。

友好派の特性は「無理のない解決をしたい」

忠実。安定的。協調性がある。聞き上手。気配り上手。感情に敏感。忍耐強い。

対立を避ける。温厚。いい人になりたがる。受動的。先延ばしする。

社交派の特性は「斬新なアイディアが欲しい」

直感的。意欲的。話好き。社交的。アイディア豊富。創造力がある。エネルギッシュ。

感情的。新しい事を始めるのが得意。非現実的。あきっぽい。

自己主張

自己主張型…話すスピードが速い、内容が多い、声が大きい、手で何かを指している
                                                   など

非自己主張型…話すスピードが遅い、内容が少ない、声が小さい、など

感情表現

感情表現型…顔の表情が生き生きしている、くつろいだ姿勢でいる、手を開いている、など

非感情表現型…話をする時に、表情がない、姿勢が固い、手を閉じる、など

以上の組み合わせにより、人は以下の4つのタイプに分けられる。

理論派→非自己主張型で非感情表現型。

友好派→非自己主張型で感情表現型。

現実派→自己主張型で非感情表現型。

社交派→自己主張型で感情表現型。

社員(人)がどのタイプにあたるのかを分析し、それぞれのタイプに即したコミュニケーションをとるとよい。

社員(人)のタイプを考え、それに応じてコミュニケーションをとると、社員(人)との信頼関係も深まり、それだけで話しやすい雰囲気になる。同時に、社員(人)はメキメキと力をつけ、成長していくはずである。

実際にこんな事例もある。インターネット広告を手がけるA社の社長は、営業社員のBさんが提案書や請求書のミスが多くて事務作業に時間を取られ、思うように売り上げをあげられない事を不満に思っていた。そこで、前述の手法をもとにBさんを観察・分析したところ、Bさんは社交派であることが分かった。

そこで、細かな事務作業をさせるのを止め、得意とするプレゼンテーションを中心に任せたところ、毎年売り上げを倍増させる事に成功した。

このように、社員(人)の強みを見つけ、タイプに応じたコミュニケーションを心がける事で、人材は必ず育つ。不況の今こそ、社員(人)の力を最大限に活かすこの手法を試してみて頂きたいです。

最後は、タイプ別の効果的なコミュニケーション方法

理論派に対しては↓

すぐに本題に入る。礼儀をわきまえた話し方をする。論点を明確にして、話をする。

事実・データを題材に、話を広げる。論理を尊重し、背景・理由を引き出す。質問に対して、明確に答える。

現実派に対しては↓

単刀直入に用件から切り出す。相手が主導権を守れるようにする。結論を先に伝える。

一番重要視している事を聞き出す。選択肢を説明して相手に自己決定させる。

用件が済んだら速やかに立ち去る。

友好派に対しては↓

うかがいを立ててから、話をする。考えや感情を知る事に十分時間をかけ、承認する。

周囲の人達に役立つ事を強調する。成功のために手を貸す事を伝える。

同様に不安を乗越えた事例を示す。陰日向ない努力、支え、配慮を認める。

決断を急がず、時間を与える。

社交派に対しては↓

興味を示す話題を提供し、話をさせる。優先度の高い項目に集中し、最初に要点の概略を示す。

新しい手法、新しい展開、新しい仕組みを強調する。大企業、著名な有名人、権威のある人も賛同している事を示す。

自由に話をさせる。

                              

                              ビジネスコーチ㈱代表取締役:細川馨

 
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