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ウサギは学校飼育に適さない!ウサギの視点~
ウサギ飼育の難しさ!
しかしそれらは人間にとっての勝手な選考基準でしかないという事も言えます。何よりも、ウサギの特性ともいえる「被捕食側の動物ゆえに非常に怖がりで、抱かれる事を好まず、ストレスにとても弱い」という、一番考慮されるべき点が無視されています。
実際はウサギはとても飼育が難しい動物で、「骨折しやすい、胃腸障害を起こしやすい、歯に異常が出やすいが、発見もされにくい」といった身体的特徴があります。また「暑さ寒さにも弱く、湿度や気圧にも敏感」といった環境的要因によっても、体調を大きく左右される動物です。
ウサギ飼育に慣れた大人であっても、骨折しやすいウサギのハンドリングには大変気を遣います。大きな音にパニックを起こし突然走り出すときなど、ヒヤッとする事も多いです。学校では週末や連休には、給餌給水ができなくなるため、児童が交代で自宅に持ち帰るケースがあります。ある学校では、持ち帰りを始めてから数頭いた内の2頭が直ぐ死亡し、別の1頭は児童の家で死亡しています。喋る事もできない小さくナーバスな動物が、毎週違う環境の児童の自宅に持ち帰られていては当然体調も崩すでしょう。
ウサギは移動や住環境の変化に大変ストレスを感じる動物ですから、持ち帰りなどは不適切です。とはいえ、ウサギは体調の異変が起きやすいため、休日や夜間に人のいない学校に放置する訳にはいきません。
ですから、ウサギ~動物を飼うという事は、単純に入手するのではなく、動物の福祉が守られる態勢をしっかりと熟慮するといった大きな責任感を持って行わなければいけません。残念ながら多くの学校でのウサギ飼育指導は、その習性や生態に基づく、きめ細かな知識の指導がありません。ただ表層的な格好や形などを見るだけでは、子ども達の真の情操教育にはなりません。
それどころか、学校のウサギを見ている子ども達は、「ウサギは暑くても寒くても、たくさんダッコしても、牧草がなくても、休みの日はエサを与えなくてもいいんだ」などの誤解が生じる結果を作り上げてしまいます。
ウサギには特有の病気も多く、治療費も高額になるケースもある事から、本来は学校飼育動物として最も不適切な動物ともいえます。一部の学校では予算化され飼育しているところもありますが、動物視線からの適切な飼育方法が広がる事を期待したいものです。
(ALIVE会報:宇佐木 美和著書参照)